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- 令和4年11月定例会
- 12月6日 本会議 一般質問
- 青山 真虎 議員
1.台風15号の復旧と教訓
令和4年9月23日夜から未明にかけて、台風15号が襲来し、市内で大きな被害が出た。大きな出来事が起こると必ず教訓が生まれる。今回の災害を今後の防災に役立てるため質問する。なお、以下のように質問項目が非常に多く、再質問に至らないものがほとんどであるため、恐縮ながら質問の意図を汲み、一回の答弁で確実な説明を求め、以下質問する。
(1)全体について
① 今回の台風15号における被害額は幾らか。また、国からの予算で賄うことができるか。
② 市は今回の台風15号を想定外と公式に発言しているが、こうした大雨は全国で頻発しており、今更想定外はないのではないか。午後10時の時点で線状降水帯も発生しており、家の外は見たこともない豪雨であった。初期の見立てが初動を遅らせた可能性はないか。
③ 9月23日午後10時の時点で災害対策本部(水防)が立ち上がっていたと聞いたが、当時、本部には誰が何人参集し、朝まで具体的に市民に向けて何をしたか。
④ 台風の翌日、市長はコンサートに行っていたと市民の間で噂になっているが本当か。
⑤ 危機管理課に緊急性のある二次被害対策を要望しても作業が進まない事案が多数あったため、建設課に直接要望したところ、早急に手立てが講じられた案件が10件以上ある。各課の若い職員から庁内連携が全く取れていないとの話を複数回聞かされた。教訓であると考え、改善すべき点は何か伺う。
⑥ マニュアルがあると聞いているが、自助、共助、公助の役割分担ははっきりしているか。どこまで市民にやってもらうか。線引きは何か。
⑦ 今回、自衛隊派遣を見送ったのはそのレベルではないとの判断だったか。どのレベルで自衛隊を呼ぶか。マニュアルではどのようになっているか。
⑧ 情報収集はどのように行われたか。一元化はできたか。
⑨ 災害に強いまちにするとして、9年前に一部一課の危機管理部が設立されたが、想定外という言葉を使っているようでは危機を管理できていない。根本的な組織改善が求められていると考えるがどうか。
⑩ 今後の大雨や南海トラフ巨大地震の備えとして、対応マニュアルの見直しは行われるか。また、どこをどのように見直すか。
(2)連携、協定について
① 市が、島田市社会福祉協議会にボランティア受付の窓口開設の要請をしなかった理由は何か。また、もし同じ規模の被害があっても同じ対応をするか伺う。
② 被災から2週間で社会福祉協議会のボランティアの受付窓口は閉鎖されたが、川根町家山では被災から2か月がたった現在もボランティアのニーズがある。本来、市が行わなければならない沢の土砂の撤去をボランティアが担っており、なぜ市は、市民に大きい負担が出ていることを知りながらも、社会福祉協議会にボランティアを集めてもらうことをしなかったか。何か特別な理由があるのか。
③ 被災状況や被災者の状況把握に、郵便局員や宅配便等の配達員などの普段から人家を出入りしている業者との連携をして実態を掴む等の連携が取れないか。
④ 伊久美地区は駐在所勤務の警察官が市民の意見を聞いてくれたそうであるが、地区に点在する市の職員が災害時に市民の意見を聴取する体制は必要ないか。
⑤ 市職員が自主防災組織の司令塔や核となることは考えていないか。
⑥ 市職員のSNSが全く機能していなかった。災害時だけでも発信の努力義務を課すべきではないか。
⑦ 消防団の水害時の出動マニュアルはどうなっているか。また、出動した分団とそうでない分団の何が違うか。
⑧ 笹間から静岡市へ抜ける県道及び林道の復旧について近隣市と連携して対応できたか。
⑨ 伊久美から藤枝市に抜ける県道の土砂の撤去は、藤枝市側がいち早く終了していたが、当時、伊久美側はまだ道路全面に土砂が広がっていた。住民がこちらもと、お願いしたところ、作業員に市をまたいで作業できないと言われたとのことである。首長の連携次第で復旧スピードは大きく変わっていたと考える。近隣自治体と災害協定を取り決める必要はないか。
⑩ 建設業界との災害時の協定が曖昧である。有事の際には、他の公共工事をストップしてでも復旧優先で当たるような協定が必要ではないか。
⑪ 重機をより多く借ることができていたら復旧が早まったとの話があちらこちらから聞こえてくる。複数の市町に重機をレンタルしている会社の社員からも当市の復旧対応は非常に遅いとの指摘が私に届いた。藤枝市では、建設業界と協定を結び重機の借り上げや被災した地区の重機オペレーター有資格者を募るなど、迅速に対応した。良い事例は真似すべきと考えるがどうか。
(3)広報について
① 川根町家山では、9月24日午前0時に災害危険レベル5に達していたが、避難指示などが出ておらず、寝ていた高齢者は背中が冷たくなって起きたところ、家中が水浸しであったとの話を聞いた。どのようにすれば避難指示が出たか。基準はあるか。
② 防災力の強化を意識して開局されたFM島田であるが、今年4月に相次いで電波塔が撤去された。市は撤去した理由を、これからはスマホやネットで情報を得るのが時代の流れとしているが、災害を大きく受けた山間部では、スマホやネットが使えない高齢者が全体の半数いる。撤去は適当だったのか。撤去した理由は何か。
③ 被災について、大手メディアで全く取り上げられず、静岡新聞でも伝えられることはまれで、市の広報力の弱さが浮き彫りになった。今福部長を中心とした防衛省及び外部からのノウハウを活用した広報戦略を策定すべきと思うがどうか。
④ 自治会長はSNSなどで情報収集ができていたのか。
⑤ 低地など、避難所として不適当な公会堂の周知を徹底しても、金谷天王町では豪雨の中、公会堂に避難した住民が危うく流されるところだった。対策を問う。
(4)復旧、地区別の復旧について
① 積算雨量250ミリでも一部で床上浸水した金谷天王町では、開発当時、まちづくりの計画がなく田んぼ地帯に乱立するように建てられた住宅街と、それを取り囲むように複雑に入り組んだ用水路が作られた。そのため、直角にカーブした水路が数えきれないほどあり、カーブの都度当たった水がことごとく越水し被害を大きくした。今後の対策として、用水路を真っ直ぐ敷き直すのが適当と考えるが可能か。また、同じところで浸水しているため確実な対策が必要と考える。自治会からも要望が出されると思うが、今後の予定を伺う。
② 南原16組の一部でも大雨のたび床上浸水している。今回は床上37センチ、一昨年は床上4センチ、3年前の台風でも床上浸水があった。何年も対策しないのはなぜか。今後の予定を伺う。
③ 床上浸水は特に深刻である。被災者の「せめて床上浸水だけは勘弁してほしい」の声を確実に受け止め形にしなければならない。同じ地点の水害対策の意気込みを伺う。
④ 激甚災害の指定を受けても、道路や河川の原状回復のための予算であるため根本改善とならず、また同じ場所で水害が起きる可能性が高い。当予算で「改良復旧」をした全国事例は過去にあるか。また、改良復旧の国庫補助金を建設課で調べていると聞いたが該当するものはあったか。ない場合、国に働きかけるか。
⑤ 自治会から県に要望を出している県道220号の伊久美長島への迂回路の可能性はどうか。
⑥ 国道473号の開通のめどを伺う。
⑦ 清水沢の土石流の原因は、3年前に上流の山の斜面が土砂崩れした土砂によるものや、新たに堰堤を作る予定であったことから土砂をためていたことも原因の一つと考えられる。山の土砂崩れを今後どのように手当てするか。また、新規の堰堤は計画どおり作るか。
⑧ 家山中心部の太田ケ谷沢(だいたげや沢)は被災から2週間がたっても山の土砂がいっぱいに詰まっており雨でまた洪水した。河川の下流から土砂の撤去が行われるのが浚渫の鉄則と思うが、このような際はマニュアルと並行して、洪水したら被害が出るであろうポイントも同時に浚渫するべきではなかったか。
⑨ 南原の貯水地、遊水地に機能不全があり、再び洪水を起こしたが市内の河川管理施設の治水安全度についての見直しは行われるか。
⑩ 水害地において、根本的な改善が図られないことで、住民が移転の意向がある場合、支援は考えているか。
⑪ 色尾西の浜田木材工業株式会社付近も毎年のように浸水している。原因は裏手を流れる河川の氾濫で、傾斜もなく、新幹線の高架下で細くなっているため、そこでも流れを堰き止めたと考える。改良復旧が求められるがどうか。
⑫ 前山地区では、水源の復旧が2か月もかかっている。見積額が高いから検討していたと聞いたが、その金額は幾らで、他の業者の見積額は幾らか。代替部品で対応してもっと早く復旧できないか。
⑬ 伊久美中平のヘリポートは使用可能な状態にしておいたほうが良いと思うがどうか。
⑭ 福用の小さな沢や大平川では土砂の撤去がまだ行われていないが、いつまでに終わるか。また、二次被害が出そうな沢は他にないか。
⑮ 農地の復旧支援と助成制度は被災者に満足したものになるか。また、水路の土砂の撤去では農林整備課と建設課で連携が取れていたか。
(5)助成制度、申請申告について
① 道路の復旧を市民だけで行った地区と、行政が来るまで待った地区がある。かかった経費や労力について差が出ているが、後追いで経費の請求はできるか。市民に不平等を感じさせない努力が必要であると考えるが、重機を借り上げ、復旧を担った住民への後追いの助成はあるか。
② 家屋修繕等についての補助制度は大変複雑で、高齢者には難しすぎる。申告制、申請制とせず、罹災証明が出された家屋は、市の努力で補助対象者が印を押すだけになるような書類を送付するなどの配慮が必要ではないか。
③ 家屋修繕の補助制度を知らず、施工業者に修繕を依頼して、工事が終わったがために補助を受けられなかったお宅がある。指定工事店以外の業者への制度の周知と、補助制度を後追いでも利用できるよう各行政に働きかけるべきと思うがどうか。
④ 床上浸水した市民でも罹災証明を申請しない人がいる。被災した地区の戸別の聞き取り調査が必要であると考えるが、聞き取り調査は行われたか。
⑤ 実際の被害と罹災証明の申請件数の差異はどの程度と予想しているか。
⑥ 補助制度の説明会を市が主催する必要はないか。
(6)その他の対応、対策について
① 今回の台風で崩落や土砂崩れが20か所あった大井川鐵道であるが、新型コロナウイルス感染症の影響で体力のないときに大きな被害にあったため、復旧後も経営が厳しいことが予測される。継続支援が大変大切と考えるが今後の支援について伺う。
② 想定浸水区域の見直しは行われるか。
③ 土砂が流れ込んだ空き家が手つかずの状態で放置されている。今後の対応はどうするか。
④ ボランティアに被災ゴミを家から出してもらってもトラックがなければ運べないが、貸し出し車両はあったか。
⑤ 田代環境プラザでは被災者に被災ゴミを細かく仕分けさせたと聞く。川根はそこまで細かく仕分けしなくて良かったと聞く。被災者による細かなゴミ分別は適当なお願いだったか。
⑥ 被災直後から2か月の間、自分なりに走り回って情報収集し二次被害の心配なところを逐一、危機管理部に情報提供してきた。そのような復旧のさなか島田大祭があり、私も参加していることをSNSで公開したところ、市の職員から「祭りに出ている場合か」とコメントされた。数千人が見ている私のSNS上である。大祭の行われた10月9日には、大きな被害を受けた家山地区の八幡宮でも祭りが開催されており、当該コメントを読んだ川根の方も複数いたと聞く。公助が滞る家山では、住民の力で沢の土砂の撤去を11月19日にも行い、今まさに災害を乗り越えようとしている。祭りの意味を理解していない人からの祭りへの批判を受け、私たちは仲間で義援金を集めていたが市を通した寄附だけは絶対にやめようとなった。その職員はさらにコメントで、議員あなたの要請で行政は動いていないと書き込んだ。私なりに必死に情報収集し、危機管理部に届けてきたことが、本当に馬鹿らしくなった。そして同日、再度、当該職員は、また私のSNSに侮辱的なコメントを長文で書き残した。以前も、当該職員は私の議会質問に関し、ただ批判するだけの長文の手紙を送りつけてきた。私の子供の人数まで書いてあった。この職員は面と向かっては何も言ってこないので普通ではないと思っているし、家族にまで危害が及ぶのではないかと恐怖を感じている。このことについて関係機関、行政経営部、危機管理部に相談したが、事実確認は行われたか。
⑦ 辺地総合対策事業では、集落単位でいわゆる生活難易度が点数化されており今後の改善指数としている。しかし、今回の災害で自助、共助が採点項目に入っていないことが判明した。崩落した道路を市民だけで復旧した地区と、重機を一台も所有していない地区があるように、自助、共助を採点項目に入れて今後の対策に活用してはどうか。
⑧ 復旧工事の司令塔が危機管理でも都市基盤でもなく、個別に職員がその場で対応している状態である。部、課の役割を改めて整理する必要はないか。
⑨ 電力会社との倒木の可能性のある樹木の先行伐採の協定はあるか。また、今回その成果はあったか。
⑩ 川根支所建設課の復旧工事の執行権は発注金額によるものか。
⑪ ふるさと納税を義援金受付窓口としたが金額は幾ら集まったか。また、配分検討委員会の委員はどのような人物が望ましいと考えるか。
令和4年9月23日夜から未明にかけて、台風15号が襲来し、市内で大きな被害が出た。大きな出来事が起こると必ず教訓が生まれる。今回の災害を今後の防災に役立てるため質問する。なお、以下のように質問項目が非常に多く、再質問に至らないものがほとんどであるため、恐縮ながら質問の意図を汲み、一回の答弁で確実な説明を求め、以下質問する。
(1)全体について
① 今回の台風15号における被害額は幾らか。また、国からの予算で賄うことができるか。
② 市は今回の台風15号を想定外と公式に発言しているが、こうした大雨は全国で頻発しており、今更想定外はないのではないか。午後10時の時点で線状降水帯も発生しており、家の外は見たこともない豪雨であった。初期の見立てが初動を遅らせた可能性はないか。
③ 9月23日午後10時の時点で災害対策本部(水防)が立ち上がっていたと聞いたが、当時、本部には誰が何人参集し、朝まで具体的に市民に向けて何をしたか。
④ 台風の翌日、市長はコンサートに行っていたと市民の間で噂になっているが本当か。
⑤ 危機管理課に緊急性のある二次被害対策を要望しても作業が進まない事案が多数あったため、建設課に直接要望したところ、早急に手立てが講じられた案件が10件以上ある。各課の若い職員から庁内連携が全く取れていないとの話を複数回聞かされた。教訓であると考え、改善すべき点は何か伺う。
⑥ マニュアルがあると聞いているが、自助、共助、公助の役割分担ははっきりしているか。どこまで市民にやってもらうか。線引きは何か。
⑦ 今回、自衛隊派遣を見送ったのはそのレベルではないとの判断だったか。どのレベルで自衛隊を呼ぶか。マニュアルではどのようになっているか。
⑧ 情報収集はどのように行われたか。一元化はできたか。
⑨ 災害に強いまちにするとして、9年前に一部一課の危機管理部が設立されたが、想定外という言葉を使っているようでは危機を管理できていない。根本的な組織改善が求められていると考えるがどうか。
⑩ 今後の大雨や南海トラフ巨大地震の備えとして、対応マニュアルの見直しは行われるか。また、どこをどのように見直すか。
(2)連携、協定について
① 市が、島田市社会福祉協議会にボランティア受付の窓口開設の要請をしなかった理由は何か。また、もし同じ規模の被害があっても同じ対応をするか伺う。
② 被災から2週間で社会福祉協議会のボランティアの受付窓口は閉鎖されたが、川根町家山では被災から2か月がたった現在もボランティアのニーズがある。本来、市が行わなければならない沢の土砂の撤去をボランティアが担っており、なぜ市は、市民に大きい負担が出ていることを知りながらも、社会福祉協議会にボランティアを集めてもらうことをしなかったか。何か特別な理由があるのか。
③ 被災状況や被災者の状況把握に、郵便局員や宅配便等の配達員などの普段から人家を出入りしている業者との連携をして実態を掴む等の連携が取れないか。
④ 伊久美地区は駐在所勤務の警察官が市民の意見を聞いてくれたそうであるが、地区に点在する市の職員が災害時に市民の意見を聴取する体制は必要ないか。
⑤ 市職員が自主防災組織の司令塔や核となることは考えていないか。
⑥ 市職員のSNSが全く機能していなかった。災害時だけでも発信の努力義務を課すべきではないか。
⑦ 消防団の水害時の出動マニュアルはどうなっているか。また、出動した分団とそうでない分団の何が違うか。
⑧ 笹間から静岡市へ抜ける県道及び林道の復旧について近隣市と連携して対応できたか。
⑨ 伊久美から藤枝市に抜ける県道の土砂の撤去は、藤枝市側がいち早く終了していたが、当時、伊久美側はまだ道路全面に土砂が広がっていた。住民がこちらもと、お願いしたところ、作業員に市をまたいで作業できないと言われたとのことである。首長の連携次第で復旧スピードは大きく変わっていたと考える。近隣自治体と災害協定を取り決める必要はないか。
⑩ 建設業界との災害時の協定が曖昧である。有事の際には、他の公共工事をストップしてでも復旧優先で当たるような協定が必要ではないか。
⑪ 重機をより多く借ることができていたら復旧が早まったとの話があちらこちらから聞こえてくる。複数の市町に重機をレンタルしている会社の社員からも当市の復旧対応は非常に遅いとの指摘が私に届いた。藤枝市では、建設業界と協定を結び重機の借り上げや被災した地区の重機オペレーター有資格者を募るなど、迅速に対応した。良い事例は真似すべきと考えるがどうか。
(3)広報について
① 川根町家山では、9月24日午前0時に災害危険レベル5に達していたが、避難指示などが出ておらず、寝ていた高齢者は背中が冷たくなって起きたところ、家中が水浸しであったとの話を聞いた。どのようにすれば避難指示が出たか。基準はあるか。
② 防災力の強化を意識して開局されたFM島田であるが、今年4月に相次いで電波塔が撤去された。市は撤去した理由を、これからはスマホやネットで情報を得るのが時代の流れとしているが、災害を大きく受けた山間部では、スマホやネットが使えない高齢者が全体の半数いる。撤去は適当だったのか。撤去した理由は何か。
③ 被災について、大手メディアで全く取り上げられず、静岡新聞でも伝えられることはまれで、市の広報力の弱さが浮き彫りになった。今福部長を中心とした防衛省及び外部からのノウハウを活用した広報戦略を策定すべきと思うがどうか。
④ 自治会長はSNSなどで情報収集ができていたのか。
⑤ 低地など、避難所として不適当な公会堂の周知を徹底しても、金谷天王町では豪雨の中、公会堂に避難した住民が危うく流されるところだった。対策を問う。
(4)復旧、地区別の復旧について
① 積算雨量250ミリでも一部で床上浸水した金谷天王町では、開発当時、まちづくりの計画がなく田んぼ地帯に乱立するように建てられた住宅街と、それを取り囲むように複雑に入り組んだ用水路が作られた。そのため、直角にカーブした水路が数えきれないほどあり、カーブの都度当たった水がことごとく越水し被害を大きくした。今後の対策として、用水路を真っ直ぐ敷き直すのが適当と考えるが可能か。また、同じところで浸水しているため確実な対策が必要と考える。自治会からも要望が出されると思うが、今後の予定を伺う。
② 南原16組の一部でも大雨のたび床上浸水している。今回は床上37センチ、一昨年は床上4センチ、3年前の台風でも床上浸水があった。何年も対策しないのはなぜか。今後の予定を伺う。
③ 床上浸水は特に深刻である。被災者の「せめて床上浸水だけは勘弁してほしい」の声を確実に受け止め形にしなければならない。同じ地点の水害対策の意気込みを伺う。
④ 激甚災害の指定を受けても、道路や河川の原状回復のための予算であるため根本改善とならず、また同じ場所で水害が起きる可能性が高い。当予算で「改良復旧」をした全国事例は過去にあるか。また、改良復旧の国庫補助金を建設課で調べていると聞いたが該当するものはあったか。ない場合、国に働きかけるか。
⑤ 自治会から県に要望を出している県道220号の伊久美長島への迂回路の可能性はどうか。
⑥ 国道473号の開通のめどを伺う。
⑦ 清水沢の土石流の原因は、3年前に上流の山の斜面が土砂崩れした土砂によるものや、新たに堰堤を作る予定であったことから土砂をためていたことも原因の一つと考えられる。山の土砂崩れを今後どのように手当てするか。また、新規の堰堤は計画どおり作るか。
⑧ 家山中心部の太田ケ谷沢(だいたげや沢)は被災から2週間がたっても山の土砂がいっぱいに詰まっており雨でまた洪水した。河川の下流から土砂の撤去が行われるのが浚渫の鉄則と思うが、このような際はマニュアルと並行して、洪水したら被害が出るであろうポイントも同時に浚渫するべきではなかったか。
⑨ 南原の貯水地、遊水地に機能不全があり、再び洪水を起こしたが市内の河川管理施設の治水安全度についての見直しは行われるか。
⑩ 水害地において、根本的な改善が図られないことで、住民が移転の意向がある場合、支援は考えているか。
⑪ 色尾西の浜田木材工業株式会社付近も毎年のように浸水している。原因は裏手を流れる河川の氾濫で、傾斜もなく、新幹線の高架下で細くなっているため、そこでも流れを堰き止めたと考える。改良復旧が求められるがどうか。
⑫ 前山地区では、水源の復旧が2か月もかかっている。見積額が高いから検討していたと聞いたが、その金額は幾らで、他の業者の見積額は幾らか。代替部品で対応してもっと早く復旧できないか。
⑬ 伊久美中平のヘリポートは使用可能な状態にしておいたほうが良いと思うがどうか。
⑭ 福用の小さな沢や大平川では土砂の撤去がまだ行われていないが、いつまでに終わるか。また、二次被害が出そうな沢は他にないか。
⑮ 農地の復旧支援と助成制度は被災者に満足したものになるか。また、水路の土砂の撤去では農林整備課と建設課で連携が取れていたか。
(5)助成制度、申請申告について
① 道路の復旧を市民だけで行った地区と、行政が来るまで待った地区がある。かかった経費や労力について差が出ているが、後追いで経費の請求はできるか。市民に不平等を感じさせない努力が必要であると考えるが、重機を借り上げ、復旧を担った住民への後追いの助成はあるか。
② 家屋修繕等についての補助制度は大変複雑で、高齢者には難しすぎる。申告制、申請制とせず、罹災証明が出された家屋は、市の努力で補助対象者が印を押すだけになるような書類を送付するなどの配慮が必要ではないか。
③ 家屋修繕の補助制度を知らず、施工業者に修繕を依頼して、工事が終わったがために補助を受けられなかったお宅がある。指定工事店以外の業者への制度の周知と、補助制度を後追いでも利用できるよう各行政に働きかけるべきと思うがどうか。
④ 床上浸水した市民でも罹災証明を申請しない人がいる。被災した地区の戸別の聞き取り調査が必要であると考えるが、聞き取り調査は行われたか。
⑤ 実際の被害と罹災証明の申請件数の差異はどの程度と予想しているか。
⑥ 補助制度の説明会を市が主催する必要はないか。
(6)その他の対応、対策について
① 今回の台風で崩落や土砂崩れが20か所あった大井川鐵道であるが、新型コロナウイルス感染症の影響で体力のないときに大きな被害にあったため、復旧後も経営が厳しいことが予測される。継続支援が大変大切と考えるが今後の支援について伺う。
② 想定浸水区域の見直しは行われるか。
③ 土砂が流れ込んだ空き家が手つかずの状態で放置されている。今後の対応はどうするか。
④ ボランティアに被災ゴミを家から出してもらってもトラックがなければ運べないが、貸し出し車両はあったか。
⑤ 田代環境プラザでは被災者に被災ゴミを細かく仕分けさせたと聞く。川根はそこまで細かく仕分けしなくて良かったと聞く。被災者による細かなゴミ分別は適当なお願いだったか。
⑥ 被災直後から2か月の間、自分なりに走り回って情報収集し二次被害の心配なところを逐一、危機管理部に情報提供してきた。そのような復旧のさなか島田大祭があり、私も参加していることをSNSで公開したところ、市の職員から「祭りに出ている場合か」とコメントされた。数千人が見ている私のSNS上である。大祭の行われた10月9日には、大きな被害を受けた家山地区の八幡宮でも祭りが開催されており、当該コメントを読んだ川根の方も複数いたと聞く。公助が滞る家山では、住民の力で沢の土砂の撤去を11月19日にも行い、今まさに災害を乗り越えようとしている。祭りの意味を理解していない人からの祭りへの批判を受け、私たちは仲間で義援金を集めていたが市を通した寄附だけは絶対にやめようとなった。その職員はさらにコメントで、議員あなたの要請で行政は動いていないと書き込んだ。私なりに必死に情報収集し、危機管理部に届けてきたことが、本当に馬鹿らしくなった。そして同日、再度、当該職員は、また私のSNSに侮辱的なコメントを長文で書き残した。以前も、当該職員は私の議会質問に関し、ただ批判するだけの長文の手紙を送りつけてきた。私の子供の人数まで書いてあった。この職員は面と向かっては何も言ってこないので普通ではないと思っているし、家族にまで危害が及ぶのではないかと恐怖を感じている。このことについて関係機関、行政経営部、危機管理部に相談したが、事実確認は行われたか。
⑦ 辺地総合対策事業では、集落単位でいわゆる生活難易度が点数化されており今後の改善指数としている。しかし、今回の災害で自助、共助が採点項目に入っていないことが判明した。崩落した道路を市民だけで復旧した地区と、重機を一台も所有していない地区があるように、自助、共助を採点項目に入れて今後の対策に活用してはどうか。
⑧ 復旧工事の司令塔が危機管理でも都市基盤でもなく、個別に職員がその場で対応している状態である。部、課の役割を改めて整理する必要はないか。
⑨ 電力会社との倒木の可能性のある樹木の先行伐採の協定はあるか。また、今回その成果はあったか。
⑩ 川根支所建設課の復旧工事の執行権は発注金額によるものか。
⑪ ふるさと納税を義援金受付窓口としたが金額は幾ら集まったか。また、配分検討委員会の委員はどのような人物が望ましいと考えるか。
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