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  • 令和5年11月定例会
  • 12月1日 本会議 一般質問
  • 曽根 達裕 議員
1.地方分権改革の推進による当市の取組について
 全国知事会より、7月に地方分権改革の推進について、平成5年6月の衆参両院における憲政史上初めてとなる地方分権の推進に関する決議から始まる地方分権改革の取組により、機関委任事務制度の廃止による裁量の拡大、国から地方への税源移譲、農地転用や地方版ハローワーク等の権限移譲や義務付け・枠付けの見直しなど、地方分権改革は着実に進展してきたとあった。
 そうした中、静岡県の市町村への権限移譲件数は全国一で206の法令に及ぶ。県から当市へは77法令が権限移譲され、県と共に当市においても地方分権の推進を積極的に行っている。
 地方分権が求められる主な理由は、1つ目として、中央集権が時代に合わなくなってきたことである。これは、東京圏への過度な集中により、様々な方面に弊害をもたらすとともに、大規模災害に対するもろさの主因になっている。政治・行政上の決定権限を地方に分散するとともに、地域の産業・文化を支える人材を地方で育て、地域社会の活力を取り戻すことが必要である。2つ目は、住民が個性豊かな地域社会を望んでいるからである。これまでは統一性や公平性が重視され、どこのまちも同じ基準に従ったまちづくりを行っていたが、どうしても画一的になりがちで、多様で個性豊かなまちづくりが難しい面があったと考える。3つ目は、国には国際社会への対応など国にしかできない仕事に重点を置いてもらうためである。国は国家の存立に関わる課題に重点的に取り組み、地域の問題は地方公共団体が主体的に取り組む方向だと考える。4つ目は、高齢社会や少子化社会に十分に対応するためである。
 本格的な高齢社会・少子化社会になり、保険、医療、福祉、生涯学習のサービスを総合的に提供することが必要で、縦割りの行政システムを乗り越えて、住民に身近な市町村が総合的に対策に当たることができるような行政の新しい仕組みが必要になってきている。
 そこで、地方分権が求められる主な理由を踏まえ、以下質問する。
 (1) 権限移譲のこれまでの成果について伺う。
 (2) 地方分権が推進されてからの行政について
  ① 画一的な基準や省庁ごとの「縦割り行政」に縛られず、地域の実情やニーズにかなった個性的で多様な行政を展開することができるようになったか伺う。
  ② 地方公共団体で、住民が自主的にまちづくりなどの仕事を決めることができるようになったか伺う。
  ③ 国、県、市のそれぞれに役割と責任の範囲が明確となり、責任逃れができなくなったことへの見解を伺う。
  ④ 地方自治体に対する手続、関与等が必要最小限のものとなり、労力・経費等が節減されたか伺う。
  ⑤ 住民にとって事務処理手続が簡素化されたか伺う。
 (3) 県から権限移譲があった法令の中で市民にとってメリットがあった事例について伺う。また、デメリットになってしまった事例はあるのか伺う。
 (4) 県からの権限移譲による市当局としてのメリット及びデメリットについて伺う。
 (5) 農地転用に関する権限移譲の具体的な内容とそのメリット及びデメリットについて伺う。
 (6) 今後予定されている権限移譲される法令に関する事業の方向性について伺う。
2.しまだ市民遺産に認定の大津野田城について
 大津地区には、「大津野田城」という山城跡がある。11月5日に「大津ふれあいまつり」が開催され、この展示部門の「大津の自然と歴史(野鳥と城山)」において大津野田城のジオラマが展示され、多くの来場者が大津野田城に関する説明を聞いていた。
 この大津野田城があった城山は、地元の有志による「城山を学ぶ会」のメンバーにより整備が進められており、この城山内のハイキングコースが島田市ばらの丘公園と隣接していることから、先月は「城山を学ぶ会」の皆さんが、主にばらの丘公園に近いエリアの草刈りを行ってくださった。
 大津小学校においても、1月に2年生がこの城山に登り、野鳥と城山について勉強を行う予定と聞いている。このように地域に愛されている大津野田城について、多くの皆さんに知っていただきたいため、以下質問する。
 (1) 大津野田城の文化財としての価値を伺う。
 (2) 現在の文化財としての調査状況はどのようになっているか伺う。
 (3) ばらの丘フェスタ等、ばらの丘公園と大津野田城の連携は可能か伺う。
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