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  • 令和7年11月定例会
  • 12月2日 本会議 一般質問
  • 天野 弘 議員
1 大規模災害時における行政の役割と弱者対策について
 阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から14年、最近でも能登半島地震と大きな地震が発生している。国の試算では今後30年間に南海トラフ地震が発生する確率は80%と非常に高く、この10年間でも30%と試算されており、その被害額は資産被害額だけでも140兆円を超すとも言われている。さらに、最近では異常気象の一つとして線状降水帯による豪雨が全国の至るところで頻発している。今年も、当市では9月上旬に降雨水害が発生するとともに、同日隣の牧之原市では全国最大級の竜巻が発生し大きな被害をもたらすなど、異常気象による災害も後を絶たない。
 今年8月に市制施行20周年記念事業として相馬市長をお招きして東日本大震災について講演をいただいた。演題は「大規模災害時の行政の務めと責任」であった。その中で、相馬市長は被災から免れた方々の災害関連死対策や被災孤児の支援に力を入れてきたことを強調されていた。自助、共助が叫ばれているが、大規模災害時における行政の役割は大きいと思われる。災害弱者の支援対策や災害関連死対策は、避難所の体制整備や避難所の保健衛生などの対策を検討する上で大切であり、さらに復旧・復興に向けた中で、災害瓦礫対策や道路等の社会インフラ対策など行政の役割が大変重要になってくると思われる。被災後の応急的対応以降、市町村として何ができ、何ができないのか、法令上の課題を含めて質問する。
 (1) 「災害救助法」と「災害基本法」の違いは何か伺う。また、災害救助法が適用された場合、市町村の役割はどのようになるのか伺う。
 (2) 住宅の耐震化対策は、災害時の死者数を減少させるためには最も重要な対策と言われている。当市における住宅耐震化はどの程度進んでいるのか伺う。
 (3) 自主防災会による避難所体制は進んでいると理解するが、高齢者や要配慮者等の災害弱者の避難体制はどのように進められているのか伺う。また、福祉避難所の設置はどのようになっているのか伺う。
 (4) 災害後の医療体制をいかに再構築するのか、災害関連死者を出さない対策はどのようになっているのか伺う。また、トイレの整備も健康衛生上において重要な課題と思われるが、どのような対応を検討しているのか伺う。
 (5) 大規模災害時の自衛隊派遣要請の基準及び手続はどのようになっているのか伺う。
 (6) 災害時に大量に発生する災害ごみの対策をどのように考えているのか伺う。
 (7) 災害の復旧・復興における社会インフラに対して、財政的措置はどのようになっているのか伺う。
 (8) 大規模災害時には、市長の指示のもと職員を統率する危機管理部長の役割は大きいと思われる。現在、都市基盤部長が兼務しているが、早期に専任者を配置する必要があると思われるが考えを伺う。
2 島田大祭の課題と今後の在り方について
 島田大祭は、元禄8年(1695年)に始まり、330年以上続く当市の伝統のある祭典である。今年、第111回目として10月11日から13日までの3日間、中心市街地を主会場に、元禄絵巻が繰り広げられた。島田大祭は別名帯祭りとも呼ばれ、帯を下げた大奴が独特の所作で歩き、日本三奇祭のうちの一つとも言われている。 島田大祭は、大井神社の神様がみこしに乗って里帰りすることが始まりで、現在では当市の伝統文化であり当市最大のイベントにもなっている。
 本大祭は当市の顔であり、300年の伝統文化を引き継いできた歴史がある。今年、映画で「国宝」が大ヒットし、伝統芸能である長唄、邦楽、日本舞踊が注目されている。江戸時代から祭りに江戸の一流芸人を招くことが誇りとされ、各屋台が芸を競い合ったことから「長唄祭り」とも言われ、現在に至っている。
 また、本大祭は、青年の祭りとも言われ、若い世代を中心に、旧島田宿の町内が運営を担う祭りであった。いわゆる島田宿の通りで行われる祭りであった。しかしながら、最近では島田商店街でもシャッターを降ろす店が増え、中心市街地の人口も減少する中、商店街にかつての賑やかさはなくなってきている。そのような状況で、大祭の運営が財政的にも人材的にも大変難しくなってきていると関係者や市民からの意見が聞こえてくる。今後、島田大祭を保存し継続していくためには、ますます関係者や市民だけの力では難しく、行政の強力なバックアップが求められてくるものと思われる。
 そこで、今年の大祭が終わった今、今後、いかに次の世代に繋げていくのかを検討すべきと考え、以下の項目について質問する。
 (1) 島田大祭の過去と今回の来場者数はどのように推移してきているのか伺う。
 (2) 島田大祭に対する行政の支援はどのようになっているのか伺う。
 (3) 若い世代の人数が減少する中、島田大祭の参加者数はどのようになっているのか伺う。
 (4) 島田市大祭保存振興会が抱える課題は何か伺う。
 (5) 今後、島田大祭を続けていく上での課題は何か伺う。
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